こんにちは、浜松のあおい鍼灸接骨院の大平です。
今日は「冷え」についてです。
「冷え」は身体のあらゆる機能を低下させます。
冷えは筋肉や靭帯や関節などの運動器の機能を低下させ、肩こりや腰痛、関節痛など痛みが出やすい状態になってしまいます。
冷えと運動器は密接に関係しています。しかし今回は運動器ではなく他との関連を書いていきたいと思います。
「冷えは万病のもと」とよく言われるくらい良くない事です。
冷えは運動器の機能低下だけでなく、 免疫力を低下させる大きな原因の1つでもあります。
体温が1℃下がると代謝が12%、免疫力が30%低下して、1日で1.500個近くのガン細胞が増殖する危険性がある、という恐ろしい研究データもあります。
手先足先がいつも冷えている冷え性の方はすぐに「温活」を始める事をオススメします。
冷え性の原因ビッグ3
1.自分で熱を産生できない!
基礎代謝は1日のエネルギー消費の60~70%を占めています。
体の部位ごとに基礎代謝を分けると、筋肉が約38%、肝臓が約12%、胃腸と腎臓がそれぞれ約8%、脾臓が約6%、心臓が約4%、その他が約24%となっています。熱を一番産生しているのは筋肉なのです。なので筋肉量が少ないと、生み出せる熱量が少なくなります。
しかし、現代の生活スタイルはどんどん運動量が減ってきており、筋肉量が少ない人がとても多くいます。
また、過度のダイエットによりガリガリの女性や、女性でなくてもヒョロッとした男性もとても多くなってきているようです。
厳しい食事制限や、やりすぎのダイエットで筋肉量を減らしてしまうのは絶対にやめましょう!冷え性をますます加速させてしまいます。
冷え性になり基礎体温が下がると基礎代謝が落ちます。結局、いわゆるリバウンドでダイエット効果も低くなってしまいますので筋肉量が減る様なダイエットは辞める事をおすすめします。
特に下半身には大きな筋肉が多く、全身の筋肉量の約70%は下半身にあるので、スクワットなど足のトレーニングを入れて適度な筋トレで冷えを治していきましょう。
2.作られた熱が全身に届かない!
その原因の多くは自律神経の乱れです。不安やストレスでバランスが崩れると、血管の収縮や拡張がうまくできなくなると血流が滞って全身に熱が行き渡りません。
熱が全身に行きわたらずに中心部にこもっていると、脳は「体が熱を持っているから冷やさなくちゃ」という指令を出してしまい、体温が下がるように各器官に呼びかけてしまいます。せっかく作った熱が逆に体を冷やす原因になる事もあります。
これらもやはり適度な運動で末端に血液が流れることで解消されます。
3.体内の熱が逃げやすい!
代謝の悪い人は汗をかきづらく体内に不要な水分が溜まり浮腫んでしまいます。それが全身の冷えへと進んでしまうのです。 代謝を上げたり血流を良くする食べ物を食べることも一つの手です。
<体を温める食品の例> ・野菜類――ニンジン、カボチャ、玉ネギ、山芋など ・肉・魚類――鶏肉、羊肉、鮭、鯖、タラ、ふぐなど ・調味料・香辛料――味噌、ニンニク、生姜、シナモンなど ・豆類――小豆、黒豆、納豆など
女子は筋肉量も少ない上、生理前になると子宮周辺に体内の血液が集中するため、冷え性さんが多いのもわかりますね。 上記の中から、自分の足りない部分(原因)を理解して、補っていきましょう。暖房器具に頼るだけでなく、体の内側から温められる体作り「温活」を始めましょう!